普段、何気に見ているテレビ。
リモコンで電源を入れてテレビを着け、チャンネルを変えて好きな番組を見る。
この行為、なぜリモコンでテレビが操作できるか、一度は考えた事があるかと思います。
ここでは、リモコンの仕組みについてお伝えします。
赤外線を使ったリモコン
テレビのリモコンには、赤外線という光が使われています。
赤外線をテレビの受信機に送る事で操作しているという事になります。
では、赤外線とはどんな光なのでしょうか。
赤外線とは
赤外線とは光の一種です。
光には、目に見える光(可視光線)と目に見えない光があります。
赤外線や紫外線は目に見えない光です。
赤外線はおよそ750~1,000nmの間の波長で、400nm~800nm位の間の波長が可視光線、 10~400nmの間の波長が紫外線となっています。
波長とは、「波の長さ」のことです。
波長は一つの波から次の波までの「一波」分の長さを指します。
赤外線は、温度のある物体から自然に発せられている光なので、実は、目に見えていないだけで、私たちの生活ではたくさん発せられている光なのです。
なぜリモコンに赤外線が使われているのか
リモコンには赤外線が使われていることが分かりました。
リモコンでは信号を赤外線の点滅に変換して、リモコンからテレビへ伝えられます。
この点滅の仕方の基本はPPM信号と呼ばれる方式です。
では、ここで、なぜリモコンには赤外線が使われているのかを考えたいと思います。
離れたところに情報を送る手段は、「電波」、「音波」、「光」が考えられます。
家庭で使うリモコンの場合、「電波」はコスト問題が取り上げられます。
高くついてしまうって事ですね。
「音波」は、音なので誤作動が起こってしまう可能性が高いのです。
消去法で残ったのが「光」ですが、その「光」の中で、どの波長の光を使うかが問題となります。
全ての光において、誤作動を基準に考えると、赤外線か紫外線しかありません。
最も安く、通信の為の速度が充分なLED(発光ダイオード)という素子を使う為、コストの面で、紫外線よりも赤外線が使用されることとなりました。