夏の星座と言えば、さそり座。
そして、「夏の大三角」も有名です。
さそり座と、天頂近くに輝く「夏の大三角」の見つけ方をお伝えします。
夏の全天
東の空には「夏の大三角」が、南の下の方の空には、夏の代表的な星座「さそり座」が輝いています。
夏の大三角を探そう!
頭の真上あたりで、一番明るい星を探してみてください。
それが、七夕の織姫星として知られる、1等星のベガです。
ベガが分かれば、そこは「こと座」です。
ベガから目を下に向けると(南の方を見ると)、やや明るい星があります。
これが彦星のアルタイル、「わし座」です。
アルタイルとベガと三角形を作るような場所にある白い星が、「はくちょう座」のデネブです。
①はくちょう座のデネブ
デネブは、1等星の中では暗いほうです。
いきなり探すより、ベガとアルタイルをまず見つけて、この2つの星と三角形を作る星を探すと良いでしょう。
「デネブ」は、「しっぽ」という意味で、はくちょう座のしっぽの部分で光っています。
②わし座のアルタイル
彦星として知られるアルタイルは、織姫星のベガより少し暗い1等星です。
ベガから、天の川を渡った反対側にあります。
両側に3等星があり、3つ並んでいるのも目印です。
「アルタイル」は、アラビア語で「飛ぶワシ」という意味で、両側の星をつばさと見立てています。
③こと座のベガ
白く明るいベガは、七夕の織姫星として知られています。
夏の夜には、ほぼ頭の真上で見られます。
「ベガ」は、アラビア語で「落ちるワシ」という意味です。
さそり座と南斗六星を探そう!
さそり座は夏の初めから終わりにかけて見えやすい星座です。
南のやや低い空を見ると、赤くて明るい星が見えます。
それが、さそり座の1等星アンタレスです。アンタレスは、「さそりの心臓」と呼ばれており、明るく見つけやすい星です。
アンタレスから東に、S字の形に並んでいるのがさそり座です。
そのさそり座の東側にあるのが、いて座になります。
いて座には、南斗六星があるので見つけてみましょう。
「アンタレス」には「火星に対抗するもの」という意味があり、同じく赤色の火星を赤い色を競っているようだという事から、そのような名前が付けられたのです。
さそり座の尾の先にある星は、シャウラとレサトといい、2つならんで輝くことから、昔の日本では「おとどい星(兄弟星)」と言われていました。