【あらすじ・感想】「君たちはどう生きるか」吉野源三郎

Pocket

原作の「君たちはどう生きるか」は、1937年に出版され、今もなお多くの人に読み継がれている歴史的名著と言われる小説です。

小説の出版から80年経った今、漫画として描き下ろされ大ヒットし、テレビでも取り上げられています。



「君たちはどう生きるか」のあらすじ・感想

中学生の「コペル君」こと本田潤一君を主人公が、親戚である元編集者のおじさんとの会話やコペル君に宛てたノートに綴る言葉によって、科学を通して人間としてのモラルなど、社会的に成長していく様が描かれています。

「コペル君」とは、「地動説」を唱えたコペルニクスから取った呼び名です。

コペルニクスは、当時、当たり前のように信じられていた「天動説」に疑問を持ち、研究の結果、「地動説」を唱えましたが、天動説を信仰している教会の力によってねじ伏せられていました。

(おじさんのノートより抜粋①)

殊に、損得にかかわることになると、自分を離れて正しく判断してゆくということは、非常にむずかしいことで、こういうことについてすら、コペルニクス風の考え方のできる人は、非常に偉い人といっていい。

人間誰もが、新しい発想を発言する権利があり、その発言をするという勇気ある行動が素晴らしいという事を説いています。

舞台はコペル君の通う学校であり、どの時代でも問題視されている「いじめ」や、友達に対する「思いやり」や「裏切り」をテーマにしており、主人公はその出来事を思い悩み、おじさんに相談しながら解決し成長していきます。

(おじさんのノートより抜粋②)

常に自分の体験から出発して正直に考えてゆけ、ということなんだが、このことは、コペル君!本当に大切なことなんだよ。ここにゴマ化しがあったら、どんなに偉そうなことを考えたり、言ったりしても、みんな嘘になってしまうんだ。

普段から、クラスメイトに馬鹿にされている浦川君の見えない部分を知ったコペル君は、浦川君の精神的な強さに圧倒されます。

なぜなら、浦川君は親の自営業の仕事を手伝い、弟である小さな赤ちゃんを負ぶって生活の切り盛りをしていたからです。

(おじさんのノートより抜粋③)

君は、毎日の生活に必要な品物ということから考えると、たしかに消費ばかりしていて、なに一つ生産していない。しかし、自分では気がつかないうちに、ほかの点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったい、なんだろう。

おじさんは、コペル君に全ての答えは自分で考えるようにヒントだけを教えるのです。

現代は、様々なところから情報が入ってきます。

便利であるがゆえに、考える事をおろそかにしてしまう傾向にあるかもしれません。

だからこそ、問題にぶつかった時は、大人も子供も一緒に思い悩み、考えた分だけ成長し人間らしく生きることができるのです。

スポンサードリンク






 

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です