【宇宙の膨張】宇宙は膨張しているが、銀河は膨張していない

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「宇宙は加速膨張している」と現在の宇宙論では言われています。

2011年のノーベル物理学賞で「宇宙の加速膨張の発見」により、ソウル・パールムッターとブライアン・シュミット、アダム・リースの3名が受賞しました。

私たちが存在する宇宙は、138億年ほど前にビッグバンで始まり、その後、宇宙は膨張し続け、現在の大きさになりました。

宇宙膨張の発見は、アメリカの天文学者エドウィン・ハッブルの1920年代の銀河の観測が基礎になっています。

ハッブルが発見したのは、「遠方の銀河ほど速く遠ざかる」という事実であります。



「宇宙の加速膨張」においてのよくある勘違い

宇宙空間が「500万光年離れるごとに後退速度が秒速150km」膨張するという事を想像するのは、なかなか難しいかもしれません。

これは500万光年離れた2つの銀河が、お互いに1秒間に150kmずつ離れていくことを意味しています。

1000万光年離れた2つの銀河は2倍の秒速300kmであり、1万光年離れた2つの銀河は20倍の秒速3000kmで離れるのです。

この宇宙の加速膨張について、よく誤解されることがあります。

宇宙膨張とは、銀河と銀河の間の距離が離れていくことであり、個々の銀河が大きくなっていくわけではありません。

銀河自体の大きさが、宇宙膨張によって左右されることは無いので、銀河の中の星と星との距離も宇宙膨張によって変わる事はありません。

なぜなら、銀河は中に含まれる多数の星の連動と、お互いの重力がちょうど釣り合っているからです。

また、全ての銀河がお互いに遠ざかっているかと言えば、そうではありません。

例えば、私たちの住む天の川銀河と隣に位置するアンドロメダ銀河は、秒速200km程度の速さでお互いに近づいています。

他の銀河でも、銀河が多く集まっている領域では、宇宙膨張よりも銀河同士の重力が強いため、お互いに引き合う事があります。

つまり、銀河団内の銀河同士では、ハッブルの法則は成り立たず、それら以上に離れた銀河同士のみに成り立つのです。

ハッブルの最初の観測はたった600万光年の範囲の18個の銀河についてのものでした。

この程度の観測で法則を導き出したハッブルの洞察力には感嘆せざるを得ません。

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